2012年12月6日木曜日

TTBとTTS 外国為替編

TTB とTTSの区別


ブログをやっている以上、記事数を伸ばさないといけないなと言うことで、カテゴリ「狙われる要点C級編」を作ってみました。

最初の記事として、TTBとTTSの違いを少し詳述してみようかと思います。

特に管理人が間違ってしまいそうな箇所を重点的にアップしていくことで、自分の記事を確認したときに見直しにもなるんで一石二鳥かと。

貿易実務検定C級で狙われる「外国為替相場と外国為替市場」の問題で、特に銀行との為替取引が理解できているかと言うことで、電信買相場(TTB)と電信売相場(TTS)が狙われやすい。

まず、基本的なこととして「買い」と「売り」という文字は銀行の視点に立ったものの言い方で、たとえば輸出業者が外貨を稼いで、日本円に両替してもらいたい時、銀行はその外貨を「買う」ことになる。
その時のレートが電信買相場TTB。 対顧客仲値から銀行のマージン(利益)を差し引いたものがこの電信買相場ということになるわけだけれども・・・。

ここでひっかけがあるんです。


電信買相場Telegraphic Transfer Buying Rate

対顧客仲値から銀行のマージン(利益)を差し引いた相場がTTBというわけですが、マージンを差し引いたと聞くと、あれ?銀行が利益を減らすということなのか?と思ってはいけないということです。

銀行間取引で現在ドル円が80円だとして、輸出者が銀行にドル通貨を持ってきて日本円に両替したいと思うとき、80円では取引させてくれません。銀行には当然マージンが必要です。そのために、
この80円と言う直物相場から、一円分の利益をのせて79円で外貨を買うことになります。その時のレートがTTBということです。銀行はその後、対顧客仲値であった80円で反対売買をすることで1円の利益を見込めるというわけです。

この時、インターバンク市場の80円から79円へとレートが引き下げられているわけですから、対顧客仲値から銀行のマージン(利益)を差し引いたものが電信買相場と言うことになるわけです。

問題文に

対顧客仲値から銀行のマージン(利益)を加えたものが電信買相場

となっていたら、それは間違いでひっかけということです。

皆さん、気を付けましょう。管理人もここでひっかかりました。

電信売相場(Telegraphic Transfer Selling Rate)

逆に考えてみましょう。

もし「加えた」ものという表現が使われていたら、たとえばインターバンクでドル円レート80円だったものが、81円になるというわけですから、その時は電信売相場ということになります。

「売り」ということは、銀行が外貨(ドル)を売るわけですから、利益を得るためには対顧客仲値に1円を加える必要があるわけです。

ココ理解できてますか?

これ理解できてないと、ちょいと為替理解してないってことになるので、次の説明を聞けば、あなたも為替取引ができるわけです。

電信売相場では、銀行が外貨を売って、交換条件で手元に日本円が輸入者から渡される。ドル通貨1ドル80円だったものを81円で売っておけば、銀行としては失った外貨をインターバンク(銀行間取引)市場で1ドル80円で買い戻せるわけで利益が乗っているわけで、顧客は1円と言う高い手数料を支払わされているんですね。


これで買相場と売相場についてみてきたわけですが、銀行はこうして利益を得ている。民間の外貨のやりとりをうまく利用して、交換時に利益を取るやり方、これ実は一般人が最近やっているFXっていうやつも同じですね。銀行で外貨の交換をするよりは、FXのほうがはるかに手数料がいいというわけです。まあ、ほとんどの人は差益を狙った売買ですから、またちょっと話が違うのかもしれませんが。



おそらく、為替勉強した人の大半はこのFXをやり始めることが目的のような気がしますね。
レートの変動を利用して、利益をのせる人がいて、すごい人は1億とか稼ぐわけです。

そう言えば、昔、FXで数億稼いでいた主婦が脱税で、国税局から訴えられたって話ありましたけどあれはすごいですね。あれで、FXのブームに火が付いたと言えるかもしれません。

今ドル円が80円台で推移していますが、ドルの価値は下がったなと。昔は100円を優に超えていたんですが、円高の影響でドル円が、一時期1ドル76円まで下がってとんでもないことになりましたね。

でも逆にFXをやるチャンスでもあるわけですよね。銀行に行って円をドルに交換してもらっても往復(TTSとTTB)で2円のマージンを取られるわけですが、FXだとほとんど取られない。DMM証券なんかドル円売買するときの手数料は3銭とかそんなもんですからね。時代は変わったもんです。

ただ、気を付けなければいけないのは、FXは自己資金の最大25倍の取引の運用が可能なんですが、そのレバレッジ(てこ)を利用して逆に損失を被ってしまったという話はあちこちで聞かれますね。


例えば10万円預けて 25倍だと250万ですね、それくらい取引できるわけですけど、1円変動するごとに2.5万円の損益が発生するというわけで、てこを聞かせすぎると利益も大きいけど損失も大きくなるよと言うことで、ギャンブルのようにFXをやる人がいて社会問題化しましたね。

皆さんもくれぐれもお気をつけて!




0 件のコメント:

コメントを投稿